はじめに・ご挨拶
皆さま、はじめまして。K’s Café(ケーズカフェ)の金野と申します。ケーズカフェは『東北ファンを創り、繋ぐ菓子店』として東京・浅草で 2013 年にオープンして、今年で 7 周年を迎えました。これまで出会えた沢山のお客様には感謝の念が尽きません。本当にありがとうございます。私たちは 2011 年の東日本大震災で被災し、家族で東京に避難しました。当たり前にあった日常が一瞬で失われる恐ろしい体験でした。しかし、何もかもを失った故郷・気仙沼の現実をみて「何かしなければ」と、震災後すぐ救援物資の食材をもとに被災者の皆さんに食事やおやつをお作りするボランティアを開始しました。
気仙沼に届く救援物資で食事をつくるボランティアをしていた震災直後
その時、『人はどんなに辛い時でも美味しいものを食べると笑顔になれる』ということを強く感じたのです。私たち個々の力は本当に微々たるもので、大きな事はできません。それでも、ふるさと気仙沼の再建に少しでも役にたちたい。そして美味しいもので人を幸せにしたい!この想いを胸に刻み、ケーズカフェにお越しいただける皆さまと共に明るい未来を目指して歩んでまいりました。「今日よりも明日。当たり前の毎日が楽しく、幸せだと感じられる日々をお菓子でお届けしたい」このようなことを常々思っています。だからこそ私たちは、菓子で幸せを届けたい想いが人一倍強いのかもしれません。被災した子どもたちが笑顔で喜んでくれたお菓子教室私たちが店を構える東京はまだまだコロナショックの只中にいます。このような状況下、故郷である気仙沼への帰省も叶いません。ケーズカフェで繋がった東北愛溢れる全国のお客様も旅行などは自粛する中と思います。しかし、そんな中だからこそ新しい挑戦をして気仙沼が明るくなる未来を皆さまと一緒に創っていきたいと思っています。どうか皆さまのお力をお貸しください。よろしくお願いいたします。