はじめに・ご挨拶
このプロジェクトで実現したいこと
2015年夏から、給食のない長期休暇中に貧困世帯の子ども達に無償で食品をお送りする取り組み「フードバンクこども支援プロジェクト」を実施しています。6年目となる2020年夏には、97校の小中学校と連携し、約750世帯1500人の子ども達に食料支援を実施しています。
この取り組みは、山梨県内の就学援助を受給しているお子さんのいるご家庭へ特定の市町村の教育委員会と連携をし、学校から申請書の配布を行い、希望されるご家庭に、7月に1回、8月に1回、12月に1回計3回食品をお送りします。12月には、食品とクリスマスプレゼントも一緒にお届けします。
このプロジェクトを実施することによって、浮いた食費を保険料やライフラインの滞納分に充てる、今後の学用品や日用品、おむつやミルク等を購入するなど、生活環境の安定や改善が期待できます。
今年は、新型コロナウイルスで家計に多大な影響を受けているご家庭が多く、さらに学校の休校措置を受けて、3月にも緊急食料支援を行いました。その中で実施したアンケート調査によると約7割の家庭が「経済的に困っている」とし、約3割の家庭が「精神的に困っている」と回答しました。具体的な理由として、「経済的に困っている家庭」は、仕事を休まざるを得ない状況となってしまったことによる収入の減少、子どもの休校により光熱費などの支払い増加があげられ、「精神的に困っている家庭」は、仕事の見通しが立たないことへの不安、切り詰めた生活でストレスを抱えていることが明らかになりました。