本プロジェクトは「地元水窪町を盛り上げたい!」「天竜産の木材をもっと知ってもらいたい!」 という思いを持った水窪町ゆかりの有志の事業者たちがキャンプ場を舞台として行ってきた地域活性化を目的とした取組を、同地域で商品の卸・販売の拠点づくりやコミュニティ運営などを行うBISOWA VILLAGE株式会社(以下、BISOWAという。)が、「コロナ禍の中にあっても地域や来訪者にとって安心できる充実した場所を作り上げる」ことを目的として引き継いだものです。
【緑豊かな水窪町と地域課題】
水窪町は、人口2千人弱、森林が96パーセントを占める緑豊かな地域です。水窪町を含む天竜区地域は昔から林業が盛んに行われており、「天竜美林」と呼ばれる美しい森林から良質な木材が搬出される全国でも有数の林業地帯です。 しかし、近年の木材価格の低下や木材の産地・品質にこだわる消費者の減少等により、天竜区地域でもかつての林業・木材産業の勢いに陰りが出ているのが現状です。また2020年に入ってからのコロナウイルスの流行により、水窪町を訪れる人も目に見えて減っており、商店や施設経営者等の経営にも大きな影響が出ています。 特にコロナ禍にある現在においては、地域の方々の安全を確保しながら経済を循環させるとともに、地域の豊かな森林・自然環境を次世代につないでいく新たな取組が求められています。