はじめに・ご挨拶
私たちは、東日本大震災で被災した東北3県(岩手県・宮城県・福島県)を中心に、日本中の被災地に花火大会を届ける活動をしてきました。被災地では今もなお復興へ向かって前へ進んでいる中、今度は世界的な新型コロナの蔓延。再び世の中は「自粛」を余儀なくされ、様々なイベントや花火大会の多くが中止となってしまいました。以前から親交のある花火師さんに訪ねてみると、やっぱり花火玉も行き場を失ってしまっているとのこと。今年各地で使用されるはずだった花火玉は、来シーズンには使えなくなる可能性が高いため廃棄することになってしまいます。ただ、花火は発火の危険があるため廃棄にも手間と費用がかかってしまいます。花火師さんにとって、何ヶ月もの時間を費やし、いくつもの工程を経て作った花火玉が使用されず廃棄されるのはとても悲しいことです。売上げが立たず追加の費用まで発生してしまうと、経営に大きな影響を与えてしまう本当に大変な事態なのです。だったら全国から花火玉を集めて、今年の最後に打ち揚げられないだろうか。そう思い立ち、花火に関わる仲間たちで新たに実行委員会を立ち上げました。