こんにちは!ママへの情報を提供するサイト「Hida mommy」編集長の周真希子と申します。
私たちの活動拠点である飛騨高山には、1200年以上人々の暮らしを見守り続けている木があります。
【飛騨国分寺の大イチョウ】
樹齢1250年、高さ28メートルにも及ぶ大きな大きなイチョウの木。国指定の天然記念物でもあります。木には気根(きこん/地中ではなく、空中に露出している根っこ)が多数見られ、その形状が乳の形に似ていることから、いつしか「乳(ちち)の木」や「乳(ちち)イチョウ」とも呼ばれるようになりました。
イチョウの木に願った、子どもの命のこと。
医療や栄養が十分でなかった時代は、 母乳の量や質が赤ちゃんの命に直接影響しました。そのため、女性たちは「良い乳がたくさん出ますように」「この子が健康に育ちますように」と乳イチョウに願掛けを始め、やがて「乳イチョウにお参りをすると母乳の出が良くなる」という「乳信仰」が広がります。また、母親による祈願だけではなく、家族が子授けや子孫繁栄をを願い「子宝祈願」「安産祈願」をしたり、地域の子を見守る大人たちが 「子を病気や事故から守ってください」と祈る「子安信仰」もありました。