ご挨拶
はじめまして、佐賀県の江北町で「馬と人の居場所」を運営している、プロジェクト発起人の一般社団法人 CLUB RIO(クラブ リオ)の永松良太と申します。私は、競走馬の厩務、調教の仕事を国内外でさせていただいた経験などから、引退した競走馬のいくすえに課題を感じています。日本では多くの競走馬が引退後、最終的には殺処分されてしまう現実があるのをご存じでしょうか。
この課題を改善するためには、人間が、引退した競走馬の現実について知ること、そしてセカンドライフの選択肢を充実させる必要があると考えています。私は、そのひとつの方法として、地域に伝わる伝統文化「流鏑馬(やぶさめ)の継承」に取り組んでいます。『一般的に流鏑馬(やぶさめ)とは、疾走する馬の上から、射手(いて)とよばれる馬に跨った騎乗者が、的に矢を射る、古来より日本に伝わる伝統文化(武術)です。』
これまで、競走馬の仕事に従事していた経験から感じていることなのですが、引退した競走馬のセカンドライフの充実を図るために大切なことは、人と一緒に居て、馬たちが出来るコトを軸に、新たな役割や価値というものを、それぞれの地域社会で創り出していくことが必要があると感じています。私たちらしい、無名の引退馬でも活躍できる未来を創りたいと思います。