定光作 多層鋼の刃紋
定光作 多層鋼の鍛錬(五代目)
はじめに・ご挨拶
私が生まれ育った兵庫県三木市は金物の街で肥後守ナイフの生産地ですが多くの工場が廃業され、現在は永尾かね駒製作所さん、たった一軒になってしまいました。伝統ある三木の肥後守の魅力を多くの人に知ってもらいたい、子供達に「正しい刃物の使い方」を伝えたい。そんな思いでこのプロジェクトを計画しました。 今回のプロジェクトの目的とプロダクトについて簡単に説明します。
私も鋸鍛冶の家に生まれたので3年ほど家業を手伝ったことが有ります。
その後、金物卸業になった頃は肥後守ナイフを全国に販売していました。
子供が小学生になるころは刃物は危険だとの風潮が有り子供に刃物を持たさない運動が広がりましたが
親子での物つくり、竹とんぼや竹馬、紙鉄砲、竹笛などいろんな遊び道具を造ったことを今でも子供たちも覚えています。
中部地区の某小学校では入学すると肥後守を1丁与えて1年生が使える様になるまで6年生が個人指導する運動を数十年続けられています。