はじめに・ご挨拶
初めまして。埼玉県在住のムラタと申します。現在、地元のケーブルテレビ局に勤務するワーキングマザーです。6年前、STAGEⅢの乳がんを発症。治療と就労の両立を続けてきました。現在は女性管理職を育成するプロジェクトや育児・介護・治療等と両立しながら働き続ける共生社会の実現に向けて、講演活動を続けています。「どんな事があっても働き続ける」という意志ある者が活躍できる企業を1社でも増やしていきたいと思います。
「ママのこと、みんなジロジロ見るね」 9歳だった娘がポツリと呟いた言葉です。抗がん剤治療で、これまでに2回脱毛しました。髪の毛だけでなく、眉毛や睫毛も無くなりました。外出時はウィッグを使いましたが、夏場は蒸れたり、皮膚がかぶれてしまい、使用を断念しなければなりませんでした。見るからに「病気治療中」とわかるシンプルなケア帽子を被って出かけましたが、周囲の目は厳しいものがありました。「何も悪いことをしていないのに、何故冷たい視線を向けられるのだろう」悔しい気持ちをバネに「治療と就労を両立しながら、胸を張って自分らしく活き活きと働き続けられる生き方を応援出来る帽子を作ろう!」「職場でスーツを着て被っていても違和感の無い、TPOに合わせたコーディネートが出来るオシャレな帽子を生み出そう!!」と思い続けてきました。