わたくし杉田竜平は、岐阜県飛騨市出身のボクシング元日本チャンピオン、元世界ランカーです。
地元の皆様をはじめたくさんの方々に応援していただき、1996年度全日本新人王MVP、日本王座獲得、2004年には世界タイトル挑戦と、言葉に尽くせぬ時間をボクシングの世界で過ごしてきました。何より、目標に向かって自分を磨き、本気で努力する素晴らしさ、難しさを味わいました。 ボクシングは数あるスポーツの中でも、とりわけ過酷なものだと思います。トレーニング、減量という自分との戦いに克って、リングの上で一対一、同じように必死で向かってくる相手に打ち勝たなければなりません。それでも、だからこそ、それでしか味わえないものがあります。
引っ込み思案で大人しかった私は、輝ける場所、自分を変えてくれるものを探し求めていました。そんなとき、漫画『はじめの一歩』に出会い、主人公幕之内一歩と自分を重ね合わせプロボクサーに憧れを持ちました。近隣にジムがなかったため独学で始め、高校三年時の夏休みに畑中ジム(名古屋市)に一ヶ月の体験入門。そして高校卒業後、畑中ジムプロ第一号としてデビューしました。「ジムが近くにないから出来ない…」と思っていたら今の自分はありません。「先ず、出来ることから始めの一歩を踏み出す!」。これは私の行動基準でもあります。