- 桶売り停止後、1人で酒を造り続けた蔵元。確かな酒質と人柄に人が集まる、そんな酒蔵が水谷酒造です
- 酒蔵と米農家がつながり、人の和の中に今年、想いを持った若き女性が飛び込んで生まれた「雫取り」
- 愛知の酒米と酵母を使い、じっくり手間をかけて丁寧に造り、雫取りで優しく搾った愛知の純米大吟醸
皆さま、はじめまして─
今春から愛知県の酒蔵「水谷酒造」と農家「アグリ:サポート」に就職して日本酒と米を造ることになった、後藤実和と申します。
私はつい先日までは名城大学農学部の4年生でした。コロナ禍での就職活動中に、この2社に初めて出会いました。就職を決めて、酒造りの手伝いとして入って一冬を過ごした今、私が思うのは「人生をかけて日本酒造りを学びたい、ここで美味しいお酒を造りたい」ということ、そして「一人でも多くの人に日本酒の面白さと水谷酒造の醸すお酒を知っていただきたい」ということです。
今回は、私が就職を決めた場所で生きる方たちと、これからの私たち自身についてお伝えしたいと思います。
1.水谷酒造、一人での酒造り
水谷酒造は、愛知県愛西市にある江戸時代末期から続く小さな酒蔵です。