日本獣医皮膚科学会認定医:江角 真梨子
日本大学獣医学科卒業後、神奈川県の動物病院で勤務。勤務医の傍、東京農工大学動物医療センター皮膚科研修医として、皮膚科を学ぶ。その後、日本獣医皮膚科学会認定医を取得し、各地の動物病院の皮膚科診療に従事。現在、年間約1000頭以上の皮膚病の動物を診察。また、人の美容、スキンケアにも精通しており、日本コスメティック協会の認定指導員も務める。獣医師、動物看護師、グルーマー向けに学術講演やセミナーは年間60件ほど実施している。
現在、犬においては皮膚トラブルの緩和を目的に、シャンプーや保湿剤などのスキンケアの有用性が示されておりますが、犬のスキンケアに関する情報や基礎研究はまだまだ乏しく、圧倒的に研究数が少ないです。
犬をどのようにシャンプーしたら良いのか、どのような製品を使用したら良いのか、評価の基準などが明らかになってません。
人は、毎日、顔や体を洗ったり、保湿をしたりというスキンケアの文化が日常的にあり、皮膚を清潔に保つことで感染症の予防につながることや皮膚病の緩和につながることが分かっています。一方で、犬においてはスキンケアをするという文化はまだまだ一般化されていない上に、スキンケアの手法や皮膚に関する基礎研究が解明されていないのが現状です。