はじめに
私たち菜音プロジェクトが、東京から淡路島に拠点を移して10年の月日が経ち、最初は縁もゆかりもない土地で四苦八苦の日々でしたが、この島で出会った方々や昔からの仲間達の助けもあり今ではお米や玉ねぎを中心に年間約30種類の野菜とレモンやライム•ブルーベリーなどの果樹を栽培し、自家農園で採れた野菜や農園ピザが食べれる石窯ピザ菜音カフェと小さな丘の上にあるキャンプ場、菜音キャンプを営んでいます。
そして、昨年新たに淡路島の長畠地域の山頂近く、瀬戸内の海風のあたる土地に、葡萄畑「恵ヴィンヤード」を開園することが出来ました。
ワイン用の葡萄栽培を始めるキッカケとなったのは、私たちファミリーの一人の女性からでした。彼女は、元々東京の老舗料亭でスーパーバイザーとして、皇族や国賓の宴席のコーディネートを任されるなど活躍していました。淡路島への移住を機に、お酒について学ぶのも飲むのも好きだったことから、苗を植えるところから醸造までの全てを自分たちで造る決意をしました。完全無農薬での葡萄栽培をするにあたって、地域の方々や先輩農家さん達から多くの励まし、ご協力を頂き、時には厳しい指導も受けながら自分の目標に邁進する彼女の姿はとても美しいです。