Instagramから生まれたえほん動画(原作)です。これを絵本にしました!!
私は長年、小中学校の養護教諭として勤務し、学校生活が苦しい子、学校が嫌いな子と毎日のように、向き合ってきました。誰もが喜びのある学校生活を送ることは不可能なのだろうかと諦めかけていた時に、アメリカには問題行動も皆無で成績も優秀な「落伍者なき学校」がたくさん存在することを知りました。いえ、知ってしまったのです。
それらの学校は、グラッサー・クオリティ・スクールと呼ばれ、教師が皆、脳の働きとして「選択理論」を学び、児童生徒、同僚、保護者と関わるときに、認め励ます「人間関係を築く7つの習慣」を使うというのです。
私自身も、選択理論のモットー「他人と過去は変えられない 自分と未来は変えられる」を口ぐせにし、できる範囲で自分の欲求充足をしつつ、身近で重要な人との関係では認め励ます「7つの習慣」を意識するようになりました。身に付けるのに1年以上かかりましたが、学校での児童生徒との関係も以前より温かいものになり、同僚教師と協力して実践すると、欠席や病気、けがでの保健室利用が半減するなど良い成果を得ることができ、文部科学大臣優秀教員表彰を受けました。その取り組みを『選択理論を学校に~クオリティ・スクールの実現に向けて~』(共著 柿谷正期 ほんの森出版 2011年)にまとめました。また、家庭生活もより楽しいものになり、心配性だった私自身の内面の変化に驚いています。