大好きな館山、ふるさとに彩りを。
首都圏に近く、一年中温暖なこの海と山のまちに、いつもはたくさんの方が訪れ、楽しんでいただいています。その風景が全くなくなりました。早春の色とりどりの花畑も、春の桜も、このままだと蒼く遠浅の自慢の海も・・・、みなさんに目にしてもらうことなく、時が過ぎていき・・・。
私は、上條長永(かみじょう・ながひさ)といいます。館山市観光協会の会長をしています。
館山市は、一昨年秋の台風15号・房総半島台風で被災・被害にあったエリア、宿、店舗もたくさんあります。海沿いの街の受け入れがたい運命を超えて、いよいよ昨年の春から、と立ち直ろうと思っていた矢先にコロナショックが始まり、こんなに長く苦しい思いになるとは思いませんでした。
私は、館山市の平砂浦に「館山ファミリーパーク」という、春にはポピーが10万本咲き、パターゴルフや体験工房などお子様連れの方々で楽しめるテーマパークを運営しておりました。しかし、お客様がおいでにならない時期が長らく続き、この5月いっぱいで閉園いたしました。44年間、ご家族の楽しい思い出を紡いできた施設を閉じるのは、断腸の思いでした。館山市内の飲食店や観光施設では、「これまでと同じ」というわけにはいかず、はがゆい、寂しい想いをしているお店、仲間ががたくさんいます。