はじめに・ご挨拶
世界遺産・白川郷にある「味と心の宿 城山館」、四代目館主の松古卓也(マツフル・タクヤ)と申します。創業130年以上、重要伝統的建造物にも選定されている歴史と由緒ある4組限定の小さな旅館を、妻、長女夫婦、長男、次女、三人の孫たちと家族で切り盛りしています。(写真右から3番目が私です)
「館内にお風呂を作りたい」・・・宿としては当たり前のことですが、お風呂が長い間なかった私たちにとっては長年の夢でございました。少し長くなりますが、このプロジェクトへの想いを書かせて頂きましたので、一読頂き私たちの想いが、皆様に伝われば幸いです。
私たちの地域のご紹介
まず簡単に私たちが暮らす白川郷と城山館の紹介をさせて下さい。
岐阜県大野郡白川村の荻町(おぎまち)は、大小100棟以上の合掌造りが残っている山里です。今でも人々はそこで生活を営んでいます。日本の原風景のような美しい合掌集落が評価され、1995年には富山県の五箇山とともに、ユネスコの世界遺産に登録されました。