ご挨拶
初めまして岩崎広大と申します。私はこれまで、アーティストとして昆虫が秘めているイメージを可視化させることをコンセプトとして、昆虫をモチーフとした作品を制作してきました。
「2018かつて風景の一部だったものに、風景をプリントする。 Printing the Landscape on Something that Was Once a Part of the Landscape-Pomponia imperatoria(4°30_21.7_N 101°23_21.0_E)WGS84-4」
その中で、2020年に訪れたある昆虫館にて様々な理由で行き場のない昆虫標本に出会いました。その昆虫標本には、博物館などの文化施設をめぐるアーカイブやコレクションの問題などが濃縮されているようにみえました。また、そこにはかつて誰かが熱心に昆虫採集へと時間を費やした思いや、その個体たちがみていた過去の世界の姿を感じることもできました。現在は、そのような行き場のない昆虫標本をモチーフとして、映像を用いた作品制作をしています。