はじめに
~古き良き芝居小屋にエールを!!中村屋の門弟が歌舞伎で地域活性化~
18代目中村勘三郎が愛した全国各地にある古き良き芝居小屋。
時代の流れもあり、かつての賑わいを失いつつありました。
そこで勘三郎は岐阜県加茂郡の東座の名誉館主をはじめ、香川県琴平町の金丸座でのこんぴら大芝居の
立ち上げ、福岡県飯塚市の嘉穂劇場の復興、2006年には勘三郎襲名披露興行にて全国の芝居小屋を
巡る旅など多くの芝居小屋に『魂』を吹き込んでいきます。
芝居小屋には連日多くのお客様が訪れ、大盛況!!かつての賑わいを見せました。
そんな父の背中を見てきた中村勘九郎と中村七之助も後に続きます。
父の跡を継ぎ東座の名誉館主となった勘九郎。
そして縁あってかしも明治座の名誉館主となった七之助。
「芝居小屋の灯を絶やしてはいけない」「町の人たちが笑顔になってくれれば」と彼らもまた父同様に
芝居小屋を巡って公演を行い、芝居小屋を通して勘三郎より受け継がれたものを見せてきました。