はじめに
この度は弊誌のプロジェクトにご関心を持っていただき大変ありがとうございます。音楽ZINE『痙攣』の編集長の李氏と申します。この度音楽ZINE『痙攣』の第3号を刊行するにあたり、コロナ禍での収入減から自力での資金調達は困難と判断し、クラウドファンディングを発足いたしました。
『痙攣』がめざすもの、そして第3号について
音楽ZINE『痙攣』は、広告媒体化とセグメント化が同時進行する既存の音楽雑誌や、読者にまとまった文脈を提示する機能の弱いネットメディアに対する、オルタナティブな紙媒体のメディアとして構想されました。広告を一切入れずに音楽メディアとしての自律性を保つこと。既存の言説ではシリアスに取り上げられてこなかった作品やアーティストを掬い取ること。ZINE全体でひとつなぎの文脈を提示すること。このような実践の場として、音楽ZINE『痙攣』は年一回の刊行ペースで2号まで続けることができました。