カフェの日常を切り取った絵本をつくりたいと思います。福島県郡山市にあったそのカフェは2011年、東日本大震災の影響で閉店してしまいました。現在は、出張カフェなどを行っています。多くのみなさまに、絵本を通して*PLAYTIME CAFE*の世界を楽しんでいただければ幸いです。よろしくお願いします!
はじめに:プロジェクトについて
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私は渡邉オヴといいます。東日本大震災を機に10年ほど前に福島県から長野県に移住しました。現在は上田市にあるデザインプロダクションでクリエイティブ・ディレクターをしています。
今回、私が行いたいプロジェクトは 福島県郡山市に住んでいた時に、いつも通っていたカフェ*PLAYTIME CAFE*の絵本をつくることです。
*PLAYTIME CAFE*
20年前のこと。そのカフェは、明治時代に福島県郡山市に建てられた旧制中学校の隣の古いマンション1階で静かにオープンしました。間もなく私は、画廊を経営していた友人に連れられそのカフェの扉を開けました。
白く塗られた壁には古いフランス映画のポスター、木製のガラス入り垂れ壁で程よく仕切られたカウンター。古いレコードから静かに流れる音楽は、どれも聴いたことのないものばかり。そこは学生時代に働いていた、東京自由が丘のステーショナリーショップ「six」にどことなく似ていて、懐かしい感じがしたのを覚えてます。