• 挑戦にあたり正直、不安もあります。安い靴べらがあふれている現実があるのですから。
• ですが、手入れしながら革靴を使い続けているあなたにこそ、一生ものの靴べらを体験してほしい。
• 黄金色に輝く真鍮の輝き、趣あふれる純銅の味わい。「伝統と革新の積み重ね」をぜひ、あなたも。

金属加工の街、新潟県は燕市。

この地で昭和30年創業、今年でかれこれ67年。

この67年を今振り返ると、私たちが過ごしたのは「伝統と革新の狭間」で揺れ続けた日々だったのかもしれません。

質の良い銅が産出されたことから、金属加工の産業が根付いた燕の街。

そのはじまりは、江戸時代初期、信濃川の反乱に苦しむ農民の副業として始まった和釘づくりに起因します。

それからおよそ400年。

このような長い伝統を持ちながら、私たち燕の街は、歴史の試練に直面し続け、その度革新・挑戦を迫られてきました。

私たちが新たな市場を開いても、低価格な海外製が後を追うように登場する。

その繰り返しだったからです。

明治初期まで続けられた和釘の生産。明治末期から大正までヤスリとキセルの生産。大正から昭和、長く続く戦争を契機にはじまった金属洋食器の生産。

その後日本人の生活様式が徐々に欧米化していく中、ステンレス加工技術が発達したことなどから、金属ハウスウェア（鍋やフライパンなど）産業の誕生。