実施理由/背景
林業発祥の村ならではの学びの場を
川上村は林業の村として栄えましたが、昭和30年代はじめの人口8000人をピークに人口流出が進み、平成28年には消滅可能性自治体2位にランク付けされるまで過疎化が進行しました。しかし、500年の歴史を数える林業発祥の村には、世代を超え、手間を惜しまず山を育て次代に受け継ぎ、森と水を守り伝える生き方をはじめ、自然と共に暮らす知恵や技、文化が残されてきました。近年では、これら豊かな地域資源に子育て世代の関心が高まり、村の子育て支援施策も後押しとなって、若い子育て世帯の転入が増加するといった変化も生まれてきています。村では、これらを追い風に、これからの村づくりの核となる事業として村立義務教育学校『かわかみ源流学園』を設立し、この事業をとおして子ども達に、山と共に生きてきた先人たちの思いや、郷土の伝統・文化に目を向けるとともに、林業発祥の地ならではの学びや郷土愛の醸成の場の創出に取り組んでいます。